東福寺(赤門)

Akamon  「小泉八雲探訪」ウェブマスターの検証により、「東洋最初の日」でヘルンが訪れた最後の寺と同定された場所。

 ヘルンの記述によれば、彼が雇った「チャ」と名乗る人力車夫は、「もう遅いからホテルに戻ろう」とヘルンが言ったのに、敢えてこの寺に立ち寄っている。そしてヘルンの記述は、この寺からはそんなに感銘を受けなかったことをうかがわせる。
 しかしこの寺は徳川家から葵の紋を使うことを許されていたほどの格式を持つ寺で、赤塗りの門を特色としていることから、地元では「赤門」の名で親しまれてきた。この近隣には多くの寺があるが、その中で町の名前が「赤門町」となっているのも、この寺の格式の高さをうかがわせる。
 ただこの寺は明治時代からたびたび火災などに見舞われていたそうで、ヘルンが訪れたときにはたまたま修復が不完全な状態だった可能性もあるだろう。
 この寺は、戦前を中心に活躍した小説家・劇作家である長谷川伸の菩提寺としても知られている。日ノ出町に住んでいた彼のもとには村上元三、山手樹一郎、平岩弓枝、池波正太郎など多くの弟子が出入りしていたというから、この寺にある墓所にも来たのではないだろうか。

 ところで、ヘルンはこの寺の境内に一人の少女がいたことに言及している。この少女に限らず赤門こと東福寺は当時も今も、近隣の子どもたちの遊び場として親しまれ続けている。
 ヘルンが訪れた頃にこの寺で遊んでいた子どもたちの中に、隣町の英(はなぶさ)町に住む正英(まさふさ)という名の5歳の少年がいた。彼もこの、来日したばかりの小柄な外人を見かけたかも知れない。そして・・・

横浜駅からのアクセス
map 京浜急行線下り各駅停車で黄金町駅下車、徒歩約10分。改札口を出て左へ進み、正面の坂を登る。坂が道なりに左に折れたところにある路地を入って正面。
【白瀧不動尊から】 不動下バス停から21系統「市電保存館」行きバスに乗り終点下車。保存館脇の道を直進してつきあたりのところにある「滝頭」バス停で68,76,102系統バスに乗り「初音町」下車、徒歩2分。

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